よしこばブログ

13年間の国税局勤務を経て転身した、フリーライター小林の日常

生き残りたいのです、僕は。危機を前提にしたサバイバル戦略。

人間である以上、不安は常にありますよね。

突然病気になってしまったらどうしよう。
収入がなくなってしまったらどうしよう。
パートナーがいなくなったらどうしよう。
あとは…何だろう?

書いてみると、不安のバリエーションって意外と少ないですね。

それでも、

(具体的には思いつかないけれど)何か不幸に襲われたらどうしよう。
という漠然とした不安があって、一番やっかいなんだと思います。

そして、この思いがあるが故に、何か行動を起こしたくとも
動きが鈍くなり、つい現状維持を望んでしまいます。


でも、これでは、何も変わらない。

僕が身につけたいのは、こうした不安を抱えつつも、
「僕は生き残ることができる」という自信なのです。

今日紹介するのは、この「生き残る」を真正面から考えるための本です。
ジャック・アタリ著「危機とサバイバル」

 

本書で私は、読者が「不幸から逃れるための隙間」を見つけ出す戦略を提示したい。つまり、迫り来る身の破滅と座礁をまねく暗礁を慎重に避け、サバイバルのための、さらにはより良く生き抜くための、戦略を具体的に伝授できればと思っている。

 

この本では、人類の危機の歴史を振り返ります。

考えてみれば、過去には大きな戦争や天災がありました。

でも、危機に対応する十分な技術があったとは思えません。

そもそも、本もインターネットもない時代には、

誰かの知恵を参考にすることもできない。

それでは、いかにして、人類は危機から脱出したんでしょう。

 

人類全体は、数万年ものあいだノマドであったため、ノマドの民として、砂漠、海洋、森林、迷路(人生という迷路)を乗り越えるために、常に同じ忠告に従わなければならなかった。すなわち、鋭い直感と持つこと、身軽に旅をすること、失敗を恐れないこと、目的意識を持つこと、疑問を持たずに突き進むことである。

 

なるほど、ノマドか。

でも、現代のノマドとも雰囲気が違いますね。

とにかく自らの力で生き抜いていく!っていう感じですね。

でも、なかなかこんな風にはなれませんよね。

そもそも「疑問を持たずに突き進む」とか、どうやったらいいのか・・

そんな僕のような「弱め」の人でも、過去から学ぶことはあるようです。

さらには、脅威を常に抱えている弱者からも、サバイバル技術の着想を得ることができる。すなわち、生きようとする強い欲求、危険に対する十分な認識、環境への強い理解、旺盛な想像力、適応能力などを持つことによって、あり得ないと思われていた同盟関係の樹立、信頼の積み上げによる連帯の構築、脅威を豊かさに変える、複数の職種を経験する、複数の借金をやりくりする。リスクの異なる投資を行うことなどを学ぶことができる。

 

なるほど、こちらはある程度できそうですね。
すぐにできるのは、資産を複数に分散することかな……

同盟、いいですね。組みましょう、是非。

人類史の教訓から学んだ「危機から脱出する」ための条件を、簡潔に記してみたい。
1、「危機」という事態をつらむく論理とその流れ、つまり歴史の論理をつかむこと。
2、さまざまな分野に蓄積されてきた新たな知識を、大胆に利用すること。
3、まずは「隗よりはじめよ」。つまり、自己のみを信じること。そして、何より自信を持つこと。
4、自分の運命を、自らがコントロールすること。
5、自らに適した最善で大胆なサバイバル戦略をとること。

 

ところで、危機って、そもそも何なんでしょう?
この本では、「今後10年に予想される危機」が書かれています。
ちなみに、出版されたのが2014年なので、
あと8年以内に予想される危機と読み替えましょう。
・経済危機(ドル崩壊など)
・深刻なエネルギー危機(石油の枯渇など)
・深刻なエコロジー危機(地球温暖化
・産業化される医療と教育の危機(医療費、教育費の高騰など)
・制御不明のパンデミック(世界規模の伝染病)
・政治と軍事の危機(テロや戦争)

エボラ熱やイスラム国が出てくる前の本だけに、

なんだか予言の書のような感じがしますね。

それにしても、危機のレベルが高すぎて、もはや個人で何とかできる気がしません。

お手上げか。

それでも、著者は、様々な立場でできることがあると言います。

それが戦略的サバイバルの「7つの原則」です。

個人、企業、国家という単位で、それぞれ「7つの原則」が挙げられているのですが、

ここでは「個人」に対応するもののみ紹介します。

第1原則として、自己意識を持つこと、生きる希望、深い自己観察、自己の長所と短所に関する明敏な理解、優秀でありたい願望(自己の尊重)を持つこと。


第2原則として、長期計画を立て、持続的でありたい意義を人生に与え、一瞬たりとも疎かにせず、人生をできるかぎり激しく生きようとする意志(緊張感)を持つこと。

第3原則として、状況を分析する能力(とくに、悪いニュースに疑念を抱き、これを認める能力)、他者の態度を分析する能力、他者が言いたいことを理解し、他者の誠実さを評価し、他者が敵か味方かを見抜く能力(共感力)を持つこと。

第4原則として、攻撃によって破壊されてしまわないように、備蓄・保険・避難先の確保による柔軟な準備(レジリエンス)を行うこと。

第5原則として、敵の力をかわし、逆に敵の力を使って自分の新たな決め手となる能力(独創性)を持つこと。

第6原則として、自己に対する尊重は決して譲らないが、必要に迫られれば、他者になるために価値観・人生計画・アイデンティティを変化させる能力(ユビキタスな能力)を持つこと。

第7原則として、極端な状況において、すべての原則をひっくり返し、規範や法の範囲を超えて行動する。まさしく正当防衛に訴える能力(革命的な思考力)を持つこと。

 


以上です。
すべての原則に通底しているのは、
「とにかく危機感を持て!」ということだと感じました。

危機感って、大事ですよね。
でも正直、危機感など感じないで、安心していたい自分もいます。
でも、そうするとどんどん動けなくなっていく気がします。

このブログだって、そもそもは危機感から生まれているものです。
「学ばなければ」、「書かなければ」という危機感です。
そんなブログですので、まずは自分のために書いているのですが、

さらに、僕と同じような危機感を持つ人のお役に立てるといいなと思います。

「危機とサバイバル」は、かなり読み応えのある本で、

今日紹介したのは、ほんのさわりの部分です。

読み返すたびに、得るものがありますが、とりわけ、

「自己を尊重しつつ、必要に応じて生き方を変えていく勇気」
「現状に安心しきらず、いざという時にすぐに動く意識」
そんなものが頭に注入される気がします。

生き残りたいです。
楽しみながら。


自分になるために