よしこばブログ

13年間の国税局勤務を経て転身した、フリーライター小林の日常

いまさらながら、公務員になるリスクを考えてみる

こんにちは、よしこばです。

公務員でありながら畑違いのフリーライターになる。
そんな人はきっと少ないでしょう。
さらに言えば、転職する人すら、あまり聞きません。

ただ、
「現状は公務員だけど、なんとなく転身を考えている」
そうした人が一定数いるのを感じています。

僕が退職することをオープンにしたのは、
退職日の1週間前でした。
その後、意外なことがありました。

メールが、届くようになったのです。
知り合いからの、「どうしたの?」というメールだけでなく、
「どうすれば、やめられるのか?」という相談もありました。
なかには、あまり面識のない人からも。

ぼくは現在35歳ですが、
そうした転身を考えている人たちは、
やはり同世代以下の方が多く、
それぞれに、「このままじゃマズイ」という思いを持たれているようでした。
だけどどう動いたらいいのか分からないという様子。

そこで、今回は、おそらく世の中に一定数いるはずの、
「公務員を辞めたいけど、辞められない」人に向けて、
僕なりの意見を書きたいと思います。
まず今回は、僕が独立する過程で感じた、
公務員であることのリスクを紹介します。

その前に。
まず、前提としておきたいのは、
公務員という仕事は、業務内容が合えば、良い環境だということです。
組織の仕組みがしっかりしていて、基本的には解雇もない。
ある程度、成績評価が導入されていますが、民間ほどの格差は開きません。
いざというときの福利厚生にも恵まれています。

それでもなお、公務員リスクってあるよなあ…というのが僕の気持ちです。
さて、思いつくままに挙げてみますね。

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公務員は横展開が難しい

これは、転職を視野に入れている人にとってはデメリットでしょう。
公務員の仕事は、組織内のルールのプロフェッショナルになっていくので、
そこを押さえておけば組織のなかで、上の立場には立てますが、
そうしたスキルは、他の組織では使えません。

僕は、幸いというべきか、国税職員でしたから、
まだ異業種への転換がしやすかったと思います。
財務諸表が読む技術や、税法や社会保険の知識はどこでも使えます。
確定申告の時期の納税者への応接は、
コミュニケーション力を磨くことにつながりました。
(基本的には内向人間ですけど…。)
あとは税務調査を通じて、知らない人から話を聞く経験は、
今になって取材に活かせています。

僕が国税職員になったのは、たまたまというか、
気まぐれによるものでしたが、結果として良かったと思います。
他にも九州の年金事務所や人事院などから、
オファーはいただいていたのですが、
もしそれらの省庁に勤めていれば、ライターになるのは難しくなっていたでしょう。
そもそも東京にいるということ自体が、大きなメリットです。

公務員には、失業保険が出ない

これは意外と知られていないようなのですが、
公務員は、雇用保険を支払っていません。
支払っていないので、当然ながら失業保険を受け取ることができないのです。

昨今、雇用保険を支払っていないのに、
失業保険を受け取れる公務員はズルいという意見が聞かれますが、
あれは、退職金の受取額が民間企業標準よりも少ない場合に、
その補填をするものであって、普通の公務員が失業保険をもらうことはないんです。

守秘義務が重い

どんな仕事をしてきたのか、どういう情報を持っているのかを、
退職後であっても明らかにすることはできません。
これは、割と気を使うところです。
守秘義務のせいsw、SNSでの情報発信にも気を使います。
僕は、今でこそほとんどの人間関係がFacebookに収まっていますが、
もともとは、友達5人くらいのつながりで利用していただけでした。
転職考えているのなら、SNS利用は必須です!
人のつながり以上に助けになるものはないですから。

退職した後は、つながりが完全に断たれる

サラリーマンから独立したフリーランスの友達に聞くと、
前にいた職場ともつながりがあって、
仕事をもらうことも少なくないようです。

たしかに、お願いする方としても、
会社のルールを知っている人の方がありがたいでしょうから、
自然なことだと思います。

ただ、公務員の場合、前述した守秘義務や、
倫理法という規定によって、退職後につながりを持つことはNGなんです。
これは独立したてのフリーランスにとっては不利ですよね。

国税関係のPR記事とか、書けると思うんですけどね(^_^;)

そもそも転職する人が少ないという環境

これまで、フリーライターのつながりや、
通っていた社会起業大学というビジネススクールで知り合う方々を見ていて、
思ったのは、転職は割と普通のことなんですよね。
WEBデザイナーの人が、会社を変えて仕事をしたり、
独立や起業をする人も少なからずいます。

でも、職場では、正直そういう人を見たことありません。
独立や起業どころか、転職した人を知りません。
寿退社とか、介護のための退職はあるんですけどね。

だから、自己都合で退職するというのは、
職場でもセンセーショナルなことになってしまいます。

人間関係が、狭くなる

これまで書いた、守秘義務の話とも関係しますが、
仕事の話は、職場以外の人にできないので、
自ずと人間関係は、職場内に収斂していきます。

それはそれで、同じ仕事を続けるのであれば、
意味があるのですが、転職を考えている人にとっては、
デメリットが大きいように感じます。

結論:公務員になるのは計画的に

以上、いろいろと公務員から独立するときのデメリットを書きましたが、
これって実は公務員のままでいる人を守るための仕組みでもあります。
何かしらの意志をもって公務員になる方にとっては、良い職場です。

ともあれ、仕事を決めるときは慎重に、ということです。
(とはいえ、人生は予想できないものですけどね)

もし、公務員からの転職を考えているのであれば、
何はともあれ、転職エージェントに相談することをお勧めします。
実は僕自身も、ライターという道が見える前、リクルートキャリアに登録しました。
無料で利用できますし、自分のキャリアの棚卸しや、相性のいい会社を提案してくれますよ。
転職や独立を考えるには、ひとりだけだと難しいので、
まずは、人に話を聞いてもらいましょう。
それだけで、自分の思考も整理されますよ!