よしこばブログ

13年間の国税局勤務を経て転身した、フリーライター小林の日常

大家族が最高だと言い切れる人が、羨ましくなる

こんばんは、よしこばです。

お盆ですね、みなさんは帰省されているのでしょうか。
僕は今年は残念ながら、今回は帰れませんでした。

お仕事の予定が読めなかったので、
飛行機のチケットが取れなかったんですよね。
来年こそは、必ず帰ろうと思っています。
ライターになったので、帰省してからも仕事できますしね。

さて。
僕の実家はド田舎です。
九州の中でも消滅危険都市と言われていて、
高齢化が急速に進んでいます。
最寄駅まで、車で30分以上かかるくらいの場所で、
不便なことこの上ない。。

僕が上京したくらいのタイミングで、祖母の住んでいたこの田舎に実家が移ったのですが
子どもの頃には、お盆や正月には、その土地で過ごしていました。
そんな田舎なので、遊ぶ場所はなかったのですが、
親戚が集まってましたからね、ワイワイやっていました。

親戚で集まるのって、いいですよね。
僕の両親は兄弟が多く、従兄弟もたくさんいましたから、
彼らから人間の多様さを学んだような気がします。

賢いお兄ちゃんがいたり、
意地悪だけど時々優しいお姉さんがいたり、
酔っ払った叔父さんが時々涙したり。
そんな思い出がたくさんあります。

今、僕には2人の息子がいるのですが、
息子らが親戚と会う機会は、あまりありません。
僕は埼玉に住んでいますし、兄弟は独身ですから、従兄弟はない。

だから、
なんとなく自分の子供時代と比べて、
ちょっと淋しいよなあ…と思っています。
今もお盆ですが、僕ら家族だけで過ごしています。

ところで、最近は、不倫や離婚がよく話題になりますね。
それぞれに事情はあるんでしょうが、なんとなく気になっていました。
家族って何なんだろうなあ、と。

そんなタイミングで、作家のカートヴォネガットの本で、
印象的な言葉を見つけて、メモしていました。
いずれも、「国のない男」という著書からの引用です。

なぜ今日、これほど多くの人々が離婚するのだろう?それは、われわれのほとんどが、家族を大きくしようとしなくなったからだ。昔は違った。男と女が結婚すると、女は、あらゆることを語る相手が一気に増えたものだ。男は、ばかばかしいジョークを話せる相手がたくさん増えた。

最近では、夫婦げんかになると、双方ともその原因は、金とか、権力争いとか、セックスとか、子どもの育て方とか、そんなことだと思ってしまう。しかし、それはふたりが自分の本心に気付いていないだけだ。本当にいいたいのは「あんたひとりじゃ足りない」ということなのだ。
妻と夫と数人の子ども、なんていうのは家族とはいえない。とても危なっかしい、必要最小限のサバイバルユニットだ。

国のない男 (中公文庫)

国のない男 (中公文庫)

この考えは、古臭いものかもしれません。
実際、カートヴォネガットは1922年に生まれ、2007年に亡くなっている、
まぎれもない、おじいちゃんですからね。

いわば”大家族の呪縛”から逃れることができたからこそ、
僕や妻は、地元を離れて自由に仕事をできているわけですから、
そのことで得た幸せは感じています。

僕の世代は、少なくとも僕は、
大家族の面倒くささから離れる自由を得ながら、
それを心から喜ぶことのできない、中途半端な価値観の持ち主なのかもしれません。

そういう意味では「大家族は素晴らしい」と言い切れるカートのような人は
羨ましかったりもします。