よしこばブログ

13年間の国税局勤務を経て転身した、フリーライター小林の日常

日常 そして 付け加える

何かを選ぶという作業には際限がなく
より自分に合うものを、という気持ちはどこにでも現れる

乱雑な選び方の中から、いくつか予期しない素敵な物に出会うことも
あったけれど、今は自分の傾向を考えて選び取る

物語、音楽、住居、行き先、話題

そして最近は自分の無意識に起きているイメージをも
意識的に選びたいと思っている

陽光、下から見上げる階段、手すりの白いペンキが剥げかかっていて、
僕はその場所を少しだけ指先でなぞってみる
乾いた感触と同時に、木の体液を感じる
振り返ると長く続く廊下の先にうさぎの石像が
うさぎは赤い帽子をかぶって、黒いロングコートを羽織り、長靴を履いている
うさぎと目が合ったと思った瞬間に駆け出そうとして
目の前の台につまずきそうになる
真鍮でできたそれは、鈍く光っていてとても重そうだ
雨が降ってきた すーすー 窓を伝い流れる涙に
僕は、無表情に指先を伸ばした


例えばこんな、情景の中で僕は職場にたどりつくのだ。
地下鉄半蔵門線直通 中央林間行き 8時11分




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